中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は2020年5月26日、今後5年間で、5000億元(約7兆7500億円)を新基建(新型インフラ建設)への取り組みに投入すると発表した。テンセントのクラウド・スマート産業事業群(CSIG)総裁の湯道生(タン・ダオシェン)氏が、中国主流メディア「光明日報」のインタビューで明らかにした。

新基建(新型インフラ建設)に5000億元(約7兆7500億円)もの資金を投入すると伝えるテンセントのリリース
新基建(新型インフラ建設)に5000億元(約7兆7500億円)もの資金を投入すると伝えるテンセントのリリース

新基建(新型インフラ建設)とは

 現在、中国で「新基建(新型インフラ建設)」というワードが浮上している。実はこのワードは2018年12月19日に、中国政府から、概念としては既に発表済み。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって今回、より具体的に明確化される形で公表された。中国政府は総額50兆元(約775兆円)を新型インフラ建設に投資していくと公表しており、「5G」「超高電圧(UHV:Ultra High Voltage)」「都市間新幹線と都市内交通」「新エネルギー車充電ステーション」「ビッグデータセンター」「AI(人工知能)」「工業インターネット」の7つの領域を中心に建設が進められている。

資金をどこに使うのか

 テンセントはこの5000億元(約7兆7500億円)を、クラウドコンピューティングやAI、ブロックチェーン、サーバー、大型データセンター、スーパーコンピューティングセンター、IoTオペレーションシステム、5Gネットワーク、オーディオ・ビデオ通信、ネットワークセキュリティー、量子コンピューティングといった分野を重点領域として、投入する予定だ。

 またテンセントは、産業技術イノベーションのニーズも満たすべく、クラウド技術を基盤とした産業基地や工業インターネット基地、イノベーションセンター、産業園区などの建設にも資金を投入していく。

 さらにテンセントは、社内トップクラスの科学技術の専門家や各種の実験室といったリソースを総動員し、また中国国内外のトップクラスの大学とも提携して、科学研究プラットフォームの構築も進める。産業の研究と人材育成を強化し、科学技術のブレークスルーを起こして、積極的に業界標準の制定に関与していく。