中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2020年2月10日、新型コロナウイルス対策に支援を行う企業に対し、同社の自動運転開発プロジェクト「Apollo(アポロ)」が提供している小型低速車用の自動運転開発キットおよびクラウドサービスを無償開放することを発表した。バイドゥはパートナー企業との連携を深めると同時に、新型コロナウイルス対策への自動運転技術の応用を加速する。

小型低速車用の自動運転支援サービスを無償開放したことを伝えるバイドゥのリリース
小型低速車用の自動運転支援サービスを無償開放したことを伝えるバイドゥのリリース

 バイドゥが無償開放する開発キットには、ライダー(LiDAR)やセンサーなどのハードウエアの設計プランやソフトウエア、関連のサポートサービスなどが含まれている。アポロの自動運転車オペレーションシステムに対応した自動運転作業車の開発が可能になる。

 また、バイドゥが開放する小型低速自動運転車向けのクラウドサービスには、高精度マップやシミュレーション、車両およびセンサーの調整、アノテーション(AI向け学習データ作成)、遠隔監視、クラウド保存、クラウドコンピューティングなどが含まれている。

 さらに、バイドゥは新型コロナウイルス対策を支援する企業に対し、技術導入サポートやバイドゥの持つサプライチェーンも提供。自動運転車のソフトウエアやハードウエア、サービスの開発と応用を進める際の資金サポートもする。

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