2020年2月10日、中国武漢市で、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた春節明けの授業が再開された。約90万人の小中高の学生が、自宅でインターネットを通じて遠隔で受講した。同日の中国時間正午、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)が、学生全体の約81%を占める73万人に、現在無償で提供しているオンライン授業支援サービス「騰訊課堂(テンシュンクータン)」が利用されたと発表した。

テンセントのオンライン授業支援サービスが、武漢市の学生90万人のうち73万人に利用されたことを知らせるリリース
テンセントのオンライン授業支援サービスが、武漢市の学生90万人のうち73万人に利用されたことを知らせるリリース

 武漢市は中国国内で新型コロナウイルスの流行が最も深刻化している都市である。その感染拡大を防止する対策の一つとして、武漢市教育局は、インターネット上で授業を受けることができるサイト「武漢教育雲空中課堂(日本語訳は武漢教育クラウド空中授業)」を構築した。武漢市の学生および教師はサイト内でログインし、遠隔授業に参加する。 授業はライブ中継で行われ、1人の教師が複数の学生に対し授業を行える。

武漢教育雲空中課堂のサイトのログイン画面
武漢教育雲空中課堂のサイトのログイン画面

 武漢教育雲空中課堂はプラットフォームとして機能しており、複数の企業が提供するオンライン授業のサービスを一つにまとめてアクセス可能にしている。現在、テンセントのテンシュンクータン以外にも中国EC最大手のアリババ集団傘下の「優酷学堂(ユークーシュエタン)」や中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)傘下の「目睹(ムードゥー)」、「清北網校(チンベイワンシャオ)」などを中心に、クラウドやライブ中継ツールを活用したオンライン授業サービスが提供されている。