2020年1月14日、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)と中国自動車大手の奇瑞汽車の役員は、バイドゥの本社である北京百度大厦で会談し、今後の取り組みについて合意を交わした。両社は主にスマート運転やインターネットマーケティング、北米市場進出といった領域で連携を強化し、ビジネスを拡大していく。

バイドゥと奇瑞汽車の役員が会談したことを伝えるバイドゥのリリース
バイドゥと奇瑞汽車の役員が会談したことを伝えるバイドゥのリリース

 会談には、バイドゥ董事長兼CEO(最高経営責任者)の李彦宏(ロビン・リー)氏と奇瑞汽車集董事長の尹同升(イン・トンシェン)氏を筆頭に、スマート運転およびインターネットマーケティングを担当する両社の役員が出席した。

 会談で合意された今後の取り組みによると、バイドゥと奇瑞汽車はこれまで築き上げてきた協力関係をさらに強化し、それぞれの戦略を相互にサポートし合うことになっている。バイドゥは奇瑞汽車に対し、主にAI(人工知能)を中心とした技術を提供し、奇瑞汽車が高い成長を継続できるようにサポートする。一方で、奇瑞汽車はバイドゥに対して、自社リソースの共有と資金面のサポートを拡大する。2020年に奇瑞汽車がバイドゥに投入する資金額は、19年の総額を大幅に上回る予定だ。

 具体的なプロジェクトとして、奇瑞汽車のユーザーのニーズに応える次世代スマートコックピットの共同開発が、まず挙げられる。次に、奇瑞汽車の自動車に対して、バイドゥの車載OS「バイドゥ・アポロ・小度(シャオドゥ)車載OS」の搭載数を増やす取り組みもある。バイドゥの車載OSは現在、奇瑞汽車の高級車ブランド「EXEED TX」に搭載されている。この搭載車種を徐々に増やし、最終的には奇瑞汽車の全車種への搭載を目指していく。

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