2019年12月30日、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、40枚の自動運転ナンバープレートを取得した。これらの40枚のナンバープレートは北京で初めて第三者の乗車を許可するもので、バイドゥは第三者を乗せた走行試験を北京で実施する初めての企業となる。バイドゥの所有する第三者の乗車が許可されたナンバープレートの総数は120枚となり、競合他社を国内で大きくリードする。

バイドゥが北京で40枚の自動運転ナンバープレートを取得したことを知らせるリリース
バイドゥが北京で40枚の自動運転ナンバープレートを取得したことを知らせるリリース
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 40枚のナンバープレートは、北京市交通委員会、北京市公安局交通管理局、北京市経済情報化局が一体となって結成された、北京市の自動運転の発展を管理する連合団体「北京市自動運転測試管理聯席工作小組」によりバイドゥに付与された。同時に、自動運転車の走行試験区域も新しく開放された。場所は北京市の亦庄で、距離は322キロメートルである。現時点でこの区域は、中国において最大の走行試験区域となっている。

北京は自動運転の中心都市

 バイドゥが北京で先陣を切って第三者の乗車が許可される走行試験を実施することは、国内の自動運転業界において、大きく優位に立つことを意味する。

 北京は中国全土の中で技術とイノベーションの中心であり、「AI(人工知能)」と、AIとデータを活用したスムーズな交通を実現する「スマート交通」の領域では、中国の最前線となる都市でもある。特に自動運転の分野では、中国政府当局の開放的な政策によって、中国国内で最も早く自動運転車の道路走行試験の区域を設置した都市であり、自動運転産業の発展速度が最も速い都市である。

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