2019年12月2日、中国の国家工業情報安全発展研究センターは、「人工知能中国特許技術分析リポート」を発表した。同リポートによる中国におけるAI(人工知能)技術の特許申請件数ランキングでは、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)が、前年比2.4倍の5712件で中国首位となった。ディープラーニング技術、音声認識、自然言語処理、自動運転などAI技術の多くのサブ領域で、首位に立つ。

AI技術の特許申請件数が中国国内最多となったことを知らせるバイドゥのリリース
AI技術の特許申請件数が中国国内最多となったことを知らせるバイドゥのリリース

 人工知能中国特許技術分析リポートのデータによると、中国におけるAI技術分野の特許申請件数は年々増加傾向であり、2019年10月時点で、米国を抜いて世界で最もAI技術分野の特許申請件数の多い国となっている。

 バイドゥは2年連続で特許申請件数における中国首位を獲得し、中国のAI技術をリードしている。バイドゥの特許申請件数は5712件。続いて中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)や米マイクロソフト、中国サーバー大手「浪潮集団(インスパー)」、中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)がトップ5位に入る。件数を見れば、バイドゥが他社を大きくリードしていることが分かる。

中国におけるAI技術特許申請件数の企業別ランキング(2018年)
中国におけるAI技術特許申請件数の企業別ランキング(2018年)
出所:人工知能中国特許技術分析リポート

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