2019年11月29日、中国EC最大手のアリババ集団はマレーシアの首都クアラルンプールのショッピングモール「MyTOWN」にて、アリババ傘下のECサイト「淘宝網(タオバオ)」のリアル店舗「Taobao Store by Lumahgo」を開業した。「新小売(ニューリテール)」の実現をサポートするマレーシア現地企業「Lumahgo」と共同運営する。
Taobao Store by Lumahgoは現在マレーシアで最大の店舗となっており、面積5000平方フィート(約464.5平方メートル)の広さだ。取り扱う商品には電化製品やスマート家具、美容・化粧品、マタニティー商品など、人気の高いカテゴリーの商品が並ぶ。アリババはニューリテールを実現するデジタル技術を、決済や商品の選択、購入、物流配送などのプロセスに取り入れ、マレーシアの消費者の購買体験を高めている。
豪快な開幕セレモニーで注目浴びる
開業当日に行われた開幕セレモニーでは多くのマレーシアの有名芸能人やインターネット上で有名な「網紅(ワンホン)」と呼ばれるインフルエンサーが招待され、購買体験会が行われた。有名人と来場者が交流すると同時に、ニューリテールを実現するイノベーティブな技術を体験した。加えて来場者は、3Dプリンターを使った実演や、犬型のスマートロボットによるパフォーマンス、肌質チェック、AR(拡張現実)技術を活用した化粧体験など、特別な購入体験を享受できた。開業初日に1万人の来場者を集め、開業から3日間(11月29日から12月1日まで)で、来店客数は3万人に達した。
消費者を分析し、販売商品を選別
同店舗には1000種類以上の商品が並べられている。どれもタオバオで売買されている商品なのが特徴だ。タオバオアプリ上で収集したマレーシアの消費者の好みと購買習慣を精密に分析した上で選別されているため、マレーシアの消費者のニーズを満たしている。
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