2019年11月20日、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、病院で診療を受ける際に必要な健康カード(診察用IDカード)にブロックチェーン技術を活用した新たなソリューションを打ち出したと公表した。中国安徽省の中国科学技術大学付属第一医院および同区域内で提携関係を結ぶ医療機関と共同で進める。
電子健康カードそのものは、2019年1月21日にテンセントと国家衛生健康委員会統治情報センターが戦略提携を結んだことから、既に発行されている。テンセントが提供するチャットアプリ「微信(ウィーチャット)」上に電子健康カードの機能を追加することでサービスが提供される仕組みで、中国の16の省で提供されている。
この電子健康カードに、ブロックチェーン技術を活用しようという試みが今回のプロジェクトだ。まず中国安徽省で進められる。安徽省の患者は、ウィーチャットの「安徽医療便民」および「中科大付一院安徽省立医院」の公式アカウント上で、ブロックチェーン技術を活用した電子健康カードの発行ができる。
診療情報の「孤島化」を解決
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