2019年10月19日、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、ブロックチェーンに関するホワイトペーパーを正式に公開した。内容は、19年のブロックチェーン業界トレンドの分析とブロックチェーンの産業化に対する構想およびその進捗への考察、テンセントのブロックチェーン業界における実践と成果を発表するものだ。

テンセントが公開したブロックチェーンに関するホワイトペーパー
テンセントが公開したブロックチェーンに関するホワイトペーパー

 発表されたホワイトペーパーによると、中国におけるここ数年のブロックチェーンへの注目度は絶えず上昇しており、投資額も安定して増加している。当初は中短期の収益リターンを目指した財務的な投資が主であったが、収益リターンよりも自社の事業拡大を重視した戦略的な投資も徐々に増加しており、2015年には10%未満であったブロックチェーンへの投資全体に占める戦略投資の割合が、18年には24.38%に増加した。

ホワイトペーパーに載せられている中国ブロックチェーン業界の投資状況
ホワイトペーパーに載せられている中国ブロックチェーン業界の投資状況

 投資額の増加に加えて当局の政策による後押しもあり、中国におけるブロックチェーン産業は急速に発展している。ホワイトペーパーによると、ブロックチェーン技術が急速に発展した16年から、中国のブロックチェーン関連企業数は2年連続で増加率250%超えを続けて、爆発的に増加した。

中国ブロックチェーン技術の特許数増加率も年々上昇

 ホワイトペーパーによれば、グローバルで見たブロックチェーン分野の特許出願数は増加しているが、増加率は徐々に穏やかになっている。15年の対前年増加率は約3000%だったところ、18年は同40%にまで減少した。

 ブロックチェーン分野の特許出願数は、急増期から安定期に入ったことが分かる。一方で、近年の中国における同分野の特許出願数はますます増えている。このため、グローバルで見た同分野の特許出願に占める中国の割合も年々高くなっており、14年は33.33%だったが18年には82.1%に増加している。中国では政策としてブロックチェーン技術が重視され、また企業や投資家による持続的な資金投入や、業界に参入する優秀な人材の持続的な増加などが、大きな要因となっている。

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