2019年9月26日、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、中国湖南省の長沙市で自動運転タクシー「Apollo Robotaxi(アポロ・ロボタクシー)」の試験運営を正式に開始すると発表した。発表当日から、長沙市の一般市民はバイドゥの「Apollo」のホームページ上で申請することで、ユーザーとして乗車体験できる。
試験運営に利用されるアポロ・ロボタクシーは、バイドゥが中国自動車メーカーの第一汽車集団と共同開発した、第一汽車の高級車ブランド「紅旗(ホンチー)」を用いた電気自動車「ホンチーEV」の45台になる。
試験運営は、長沙市で自動運転走行試験用として開放されている全長およそ135キロメートルの一般道路を対象とし、その中で徐々に範囲を広げて行われる。2019年の年末にはおよそ50キロメートルを対象とし、20年上半期には、全範囲の135kmで実施する予定だ。また、車と道路が相互に通信できる基礎設備を備え、広さが70平方キロメートルにおよぶスマート運転のモデル地区も、徐々に試験運転に活用する計画だ。
アポロ・ロボタクシーの乗車体験とは
試験運転開始当日の9月26日にアポロ・ロボタクシーの乗車体験が実施され、長沙市名誉市民の代表が試乗した。現在の政策および法規制に従い、運転席に運転手を配置し、乗客の安全を最大限に確保した上で実施された。体験者は後部座席に座り、乗客席の前方に位置する座席の後部に取り付けられたタッチスクリーンに表示されるボタンに触れることで自動運転は開始される。
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