2019年7月3日、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、中国北京で「2019年百度AI(人工知能)開発者大会(2019 Baidu Create AI Developer Conference)」を開催した。同カンファレンスは3回目で、今回の出席者は約7000人。1年間にわたるAIの成果を披露した。

バイドゥは吉利汽車と戦略提携

 同カンファレンスで、バイドゥは中国の自動車大手「浙江吉利控股集団(ジーリー・ホールディング・グループ)」と戦略提携を締結したと発表した。浙江吉利控股集団の子会社「吉利汽車(ジーリー・オートモービル)」は、バイドゥのAI音声アシスタント「小度(シャオドゥ)」を内蔵するシャオドゥ車載システムを、独自の車載システム「GKUI19」に組み込む。吉利汽車の多目的スポーツ車(SUV)「吉利博越(ジーリーボーユエ)PRO」にまず搭載し、双方で中国におけるスマートカーの大規模な普及を加速していく。

国内初のバーチャル銀行職員を開発

 また、バイドゥのクラウドサービス「百度智能雲(バイドゥクラウド)」と、中国の中堅銀行の上海浦東発展銀行が、中国の金融業界で初となるデジタル職員「小浦(シャオプー)」を共同開発した。女性をモデルにしたシャオプーは感情を備え、専門的な銀行知識も豊富に持つ、容姿端麗な24時間365日勤務可能なデジタル職員。近い将来、上海浦東発展銀行の職員として正式に活躍する予定で、よりよい銀行サービスの提供が期待される。

バイドゥブレーンはVer5.0に進化

 バイドゥは、AIオープンプラットフォーム「百度大脳(バイドゥブレーン)」について、昨年の同カンファレンスで発表されたバーション3.0からバージョン5.0にアップグレードしたと発表した。コア技術は「基礎」「感知」「認知」「プラットフォーム」の4つのレイヤーで構成されていたが、新たに「AIセキュリティー」の分野が追加された。オープンソース化されているAI技術は110項目以上から210項目以上に増加し、現在開発者は130万人以上となっている。