2019年6月26日、中国EC最大手のアリババ集団は、海外の商品を取り扱う越境ECサイト「天猫国際(Tモールグローバル)」のための、英語版企業誘致用サイトを初めて開設した。世界各地からの出店をさらに増やし、中国最強の越境ECサイトという地位の確立を目指す。

アリババ集団のリリースに示された「天猫国際(Tモールグローバル)」の英語版企業誘致用サイトのイメージ
アリババ集団のリリースに示された「天猫国際(Tモールグローバル)」の英語版企業誘致用サイトのイメージ

 アリババ集団は、Tモールグローバルの英語版企業誘致用サイトを通して、海外の企業・ブランドが、その経営規模にかかわらず、中国市場に進出しやすくなるようにサポートする。具体的には、企業誘致用サイトでTモールグローバルのサービス内容を紹介し、越境ECを使って中国市場に進出を考える海外の企業・ブランド向けに、さまざまなソリューションを提供する。

 例えば、店舗の開設を手厚くサポートする。店舗の開設手続きは以前より簡略化され、当該企業・ブランドが基本的な資料を提出して初期審査が完了すると、72時間以内に合否の連絡がいく。また、店舗開設後も、Tモールグローバルのスタッフが業務改善のためのアドバイスをする。

TOFの利用方法なども紹介されている

 また、海外の中小企業・ブランドが自社商品を効率的に中国に輸出するために、アリババ集団が海外に設置している倉庫「TOF(Tmall Overseas Fulfillment)」の利用方法なども紹介されている。

TOFは2018年にアリババ集団が始めた新しい商品輸入体系で、海外の企業・ブランドおよび小売業者は、中国国内に拠点を設置することなく、商品を中国の消費者に届け、ブランドの知名度を上げ、さらに消費者のインサイトを取得して、そのインサイトに基づく中国市場での戦略を立てることができる。TOFを活用することで、中国市場で本格的に販売を始める前に、中国国内で、低コストで商品を試験的に販売することも可能だ。

 アリババ集団は、英語版企業誘致用サイトを開設することで、Tモールグローバルにさらに多くの海外の中小企業・ブランドを引きつけ、特に「95後(1995年以降生まれ)」の中国の若い世代の消費者に対して、より豊かな商品の選択肢を提供することを狙う。