2019年5月17日、中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、深セン市文化広電旅遊体育局と博物館のデジタル化で提携した。展示内容をデジタル化し、インターネット上で博物館の見学体験を可能にするプロジェクト「百科博物館計画(バイクー・ミュージアムズ・プロジェクト)」に、中国深セン市の50カ所の博物館を追加した。

バイドゥは深セン市と博物館のデジタル化で提携した
バイドゥは深セン市と博物館のデジタル化で提携した

 「バイクー・ミュージアムズ・プロジェクト」は、12年1月4日にバイドゥが開始したプロジェクトである。高画質の写真や音声を使った展示品の解説や、360度見渡すことができるVR(仮想現実)技術を活用した解説などにより、より充実した鑑賞体験をユーザーに提供する。博物館の全貌がオンライン上で再現されるだけでなく、博物館に入場したかのような鑑賞体験を提供し、ユーザーは展示品の背景をより深く理解することができる。博物館で実際に鑑賞した場合、スタッフによる解説が十分でなかったり、混雑によって展示物がよく見えず理解が十分にできなかったりなどの問題が発生するが、本プロジェクトはそれらの問題を解決する。

デジタル博物館の巨大プラットフォーム

 本プロジェクトは中国最大のデジタル博物館のプラットフォームとして機能する。中国国内においては23の省と4つの直轄市、5つの自治区で、またグローバルにおいてはスペインやフランス、メキシコなどで、計285カ所の博物館を、本プロジェクトでデジタル化する。収録される展示品数は2万点を超え、利用ユーザーは1億人以上になる見込みだ。

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