2019年5月17日、中国EC最大手のアリババ集団は大手化粧品ブランドの仏ロレアルと提携し、世界初となるAI(人工知能)を応用したスマートフォン上のニキビ検査サービス「エファクラ スポットスキャン(EFFACLAR SPOTSCAN)」を発表した。

アリババと仏ロレアルは提携を発表した
アリババと仏ロレアルは提携を発表した

 この「エファクラ スポットスキャン」は、ニキビ肌に悩みを抱えるユーザーに対していつでもどこでも、スマートフォンを通じて専門レベルの肌ニキビ検査を可能にする。ユーザーは、肌の状態をリアルタイムで知ることができるだけでなく、肌のケアについてのアドバイスも受けることができる。フランスのパリで19年5月16日から18日にかけて開催された欧州最大級のスタートアップテクノロジーイベント「ビバ テクノロジー 2019(VIVA TECHNOLOGY 2019)」で共同発表された。19年の6月中にアリババのECサイトの「天猫(Tモール)」と「淘宝網(タオバオ)」のスマホ版でサービス開始予定だ。

 使い方としては、ユーザーはまずTモールもしくはタオバオのスマホアプリを起動し、「エファクラ スポットスキャン」にログインする。案内に従って3枚のニキビ肌の写真を撮影してアップロードすると、検査は完了で、検査結果がすぐに得られる。まず、ニキビ肌の症状の程度がスコアリングされ、肌の状態を知ることができる。次に、ユーザーのニキビ肌の症状に基づいて適切な対処法や肌ケアのアドバイスを受けられる。適した美容商品がレコメンドされ、ユーザーはその場で購入もできる。症状が深刻な場合、ユーザーは皮膚科医と一対一で実施されるオンライン診断の予約もできる。

サービスの背景には大きな需要

 中国でニキビ肌問題に悩む人は年々増加しており、若者の80%以上がニキビに悩みを持っている。一方で皮膚科医の割合は、6万人に対し1人と推定されており、皮膚科医が足りない状況だ。また、ニキビ肌はよく見かける症状であるものの、ニキビに対する理解が乏しく、適切に対処しないことも多い。このため、取り返しのつかない程度にまで皮膚の症状を悪化させるケースも起きやすい。

 この問題に対し、ロレアルは傘下のスキンケアブランド「ラ ロッシュ ポゼ」で培った皮膚科学の研究の強みと100年の歴史を持つ企業として蓄積してきた技術基盤、世界各地の数百人もの皮膚専門家による指導、ニキビ肌の画像などのデータを提供。アリババが提供する高度なAI技術と組み合わせて、ニキビ肌問題に悩む世界中の消費者に対して、「エファクラ スポットスキャン」を開発した。

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