2019年4月24日、米調査会社のガートナーは、中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」が、アジア太平洋地域で市場シェア1位、グローバルで同3位になったと発表した。アジア太平洋地域では2年連続シェア1位を保持し、18年の市場シェアは前年比4.7%増の19.6%となった。
「IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)」と「IUS(インフラ・ユーティリティー・サービス)」の分野で、アジア太平洋地域の市場シェア1位になったアリクラウドは、アジア太平洋地域の市場シェアで2位と3位を大きく引き離している。市場シェア19.6%のアリクラウドに対し、米アマゾン・ドット・コムの「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」は11%、米マイクロソフトの「アジュール」は8%だ。一方でグローバルでの市場シェアは、1位のAWSが51.8%、2位のアジュールが13.3%。アリクラウドは3位で市場シェア4.6%となっている。
現在、アリババのクラウドサービスは、中国大陸以外では香港、米国、日本、マレーシア、インドネシア、インド、オーストラリア、英国、ドイツ、ドバイの各国に設置されている、56カ所のアベイラビリティゾーンを対象に稼働している。その中で、インドネシアとマレーシアは、クラウドサービスを運営する大手企業のうち唯一、アリババがアベイラビリティゾーンを設置している国になる。
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