2019年3月18日、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、同社が提供する、ブロックチェーン技術を活用した電子領収書が、中国深圳市の地下鉄で発行可能になったと発表した。交通機関では中国初となる。一部のタクシーや空港直行バスなども同時に発行が可能になった。

テンセントが発表したリリースにある今回の電子領収書発行サービスの概念図
テンセントが発表したリリースにある今回の電子領収書発行サービスの概念図

 ブロックチェーン技術を活用した電子領収書は、テンセントが提供するチャットアプリ「微信(ウィーチャット)」で簡単に発行の操作ができる。ブロックチェーン技術の特徴である全取引の記録を遡ることができる点や情報の改ざんができない点、また情報が消滅しないという特性により、信頼性を担保する。

 ユーザーはまずウィーチャットアプリ内で動かせる独自の「ミニプログラム」の1つである「乗車碼(ツェンツェーマー)」を利用し、スマホ上に表示されるQRコードをかざして乗車する。降車後に決済を行い、決済完了を示す画面で「査看乗車記録(日本語で「乗車記録を見る」)」をタップし、領収書を発行する手続きに入ることができる。もしくは、ツェンツェーマーのトップ画面の右下にある「我的(日本語で「私の」)」をタップした後、次のページの「乗車記録」をタップ。発行したい乗車記録を選択すれば該当のブロックチェーン式電子領収書を発行することができる。テンセントのミニプログラムだけでなく、深圳地下鉄の専用アプリでの発行にも対応している。

 ブロックチェーンを活用した電子領収書は、国家税務総局が定めた役割分担に基づき、深圳市税務局が運用試験の受け入れと協力、テンセントがブロックチェーン技術の提供、情報システム開発企業の「高灯科技(ガオデンクージー)」がインボイスのデジタル化ソリューションを提供する。また、深圳地下鉄でのブロックチェーンを活用した電子領収書の提供サービスは、深圳市税務局による指導の下、テンセント、ガオデンクージー、深圳市の地下鉄を運営する深圳市地鉄集団と港鉄深圳集団、改札機器およびソフトウエアを手掛ける広電運通などが協力し、実現に至った。

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