中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は2019年2月10日、今回の春節におけるテンセントの対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の利用リポートを発表した。送信メッセージ数や中国式お年玉を送信したユーザー数などが、前年比で大きく増加した。
春節期間中にウィーチャット上で送信されたメッセージ数は前年比64.2%増の3771億7000万回、「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる中国式のお年玉を送金したユーザー数は前年比7.12%増ののべ8億2300万人、歩数計機能を利用したユーザーの合計歩数は9兆6300万歩となった。
今回の春節は2月4日(大みそか)の月曜から2月10日の日曜までの7連休である。紅包のやりとりが最も多かった日は大みそかの2月4日で、メッセージ数、タイムライン機能のアップデート数ともに最高値となった。これらのやりとりを担った主力は、1990年代生まれの「90後(ジュウリンホウ)」と呼ばれる世代で、チャット数、タイムラインのアップ数、スタンプの送信数、紅包の送金回数の4つの項目でいずれも過去最多の数値を記録した。また、紅包のやりとりが最も多かった都市は北京で、その次に広州、重慶と続く。最も多かった北京は今年度の「紅包都市」と称された。
テンセントは紅包が飛び交う春節の前に、スタンプを紅包へ貼り付けることを可能とするなどオリジナルの紅包を作成する機能を追加し、ユーザーを楽しませた。オリジナルの紅包を作成して送金された回数は2億5000万回に達する。またそのうちオリジナルの紅包を従業員宛に送金した企業数はおよそ2万6000社で、約2000万人の従業員に送金している。
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