中国ネットサービスの騰訊控股(テンセント)は2019年1月18日、事前予約することでルートを“オーダーメード”する公共バス「飛線巴士(フェイシェンバス)」を中国の河南省鄭州市で開始した。鄭州市公共交通、鄭州天迈科技と提携し、3社でサービスをローンチした。まずは鄭州市で運営を開始し、以後は中国全国への展開を計画する。

事前予約でユーザーがルートを決められれば、バスに付き物の混雑や待ち時間を減らせるかもしれない (c)Shutterstock
事前予約でユーザーがルートを決められれば、バスに付き物の混雑や待ち時間を減らせるかもしれない (c)Shutterstock

 フェイシェンバスはユーザーのニーズに合わせ、出発地点と到着地点を移動するルートを決める。現在は2地点のみの移動で途中下車はできない。ユーザーはテンセントのメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の中で利用できる独自アプリ「ミニプログラム」を起動することで利用できる。「飛線巴士」と検索すれば、フェイシェンバスのミニプログラムが探せる。

テンセントのミニプログラムをスマホ画面で見たところ。乗降地を地図で表示している(テンセントのサイトより)
テンセントのミニプログラムをスマホ画面で見たところ。乗降地を地図で表示している(テンセントのサイトより)

 ユーザーはミニプログラムを起動後、出発地点と目的地点を入力する。既存のルートがあればそれを予約できるが、なければ同じような行き先のユーザーを募集してルートをリクエストできる。運行最低人数は10人となっており、人数が達しなければ自動的にそのルートは中止される。現在の乗車料金は移動距離が10キロメートル以内であれば5元(約81円)、そこから距離が増えれば5キロメートルごとに2元(約32円)の追加料金がかかる。

 ウィーチャット上で予約してルートを決めるこのシステムは自由度が高い。ニーズに合わせて時間や場所を指定でき、また乗車人数もコントロールしやすいため、ユーザーは座席を確保しやすい。これまでの公共バスであった、乗車人数の多さによる窮屈さや乗り換えの待ち時間などの煩わしさを解消し、ユーザーの乗車体験を向上させるという。

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