中国EC最大手のアリババ集団は世界貿易を促進するECサイト「eWTP(世界電子商取引プラットフォーム)」においてルワンダを新たな拠点として加えた。アフリカでは初となる。ルワンダ政府と提携して共同で運営し、自社のECサイトの基盤を提供してルワンダの海外輸出を支援する。

アリババのジャック・マー会長(左)と、ルワンダのカガメ大統領。アリババはアフリカで最初のeWTPをルワンダと共同で運営する(アリババのサイトより)
アリババのジャック・マー会長(左)と、ルワンダのカガメ大統領。アリババはアフリカで最初のeWTPをルワンダと共同で運営する(アリババのサイトより)

 アリババとルワンダ政府との提携内容は、イノベーション政策の推進、ルワンダで製造された商品の中国での販売、ルワンダへの旅行のプロモーション、デジタル経済発展のサポートとなっている。ルワンダの政策の調整や中国への販売ルートを提供するなどしてビジネス環境を整え、現地の中小企業がECを通してグローバル展開できるようサポートする。

ルワンダ産コーヒーと工芸品を中国へ

 アリババはルワンダ開発庁(RDB)と提携する。5億強のユーザーを持つ中国最大のECサイトというチャネルをルワンダの中小企業へ提供し、ルワンダ産コーヒーと工芸品を中国へ輸入する。アリババが運営するECサイトの1つである「天猫国際(Tモールグローバル)」では既にルワンダ産コーヒーの販売を開始している。Tモールグローバルは「越境ECプラットフォーム」といい、ここを通してアリババは中国の消費者に対して世界の商品を提供している。

ルワンダの観光業、金融分野を促進

 アリババの旅行予約サイト「飛猪(フリギー)」は、RDBとの提携の下、共同でルワンダの観光産業を促進していく。フリギーはルワンダの旅行会社と提携し、航空チケットやホテルなどの観光情報を獲得し、現地の自然公園などの動画配信などを行い中国の消費者を集客する。アリババ傘下の金融会社アント・フィナンシャルもモバイル決済などの金融分野の経験をルワンダと共有し、デジタル経済の発展をサポートする。