中国ネットサービスのテンセント(騰訊控股)のメッセージングアプリ「微信(ウィーチャット)」内で利用できるアプリ「小程序(ミニプログラム)」の開発者は150万人を上回り、2017年の1年間で104万人の雇用を生み出したことが明らかになった。

 商用のミニプログラム数はおよそ100万個に上る。市場調査会社iiメディアリサーチの統計データによると、2018年9月時点で中国国内のスマホアプリ開発者はおよそ100万人となっており、ミニプログラム開発者はその数値を上回る。

 ミニプログラムのデイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)は2億人に達し、1日当たりの平均起動回数は4回ほど。学校の授業でもミニプログラムの開発が取り扱われるようになっている。公共交通機関や社会福祉サービスでの利用を含め、200ほどの業界で多岐にわたり活用されている。

 「ミニプログラム」は17年1月に開始されたサービスで、ウィーチャットアプリ内のメニューにタッチするだけで利用できるアプリ。米アップルなどのアプリストアからわざわざアプリをダウンロードやインストールする必要がなく、ウィーチャット内で気軽にアプリを利用できる。

テンセントのミニプログラムが世界のインターネットにイノベーションを与えた成果の1つとして表彰された(2018年11月7日)。壇上の男性は馬化騰(ポニー・マー)最高経営責任者(CEO)
テンセントのミニプログラムが世界のインターネットにイノベーションを与えた成果の1つとして表彰された(2018年11月7日)。壇上の男性は馬化騰(ポニー・マー)最高経営責任者(CEO)

 ミニプログラムはこれまでのアプリ開発を簡便にさせた。アップルの基本ソフト(OS)「iOS」や米グーグルの「アンドロイド」などでは開発言語が異なっていたり、言語ごとの開発やコストがかかったりと、アプリ開発は容易ではなかった。そこでミニプログラムが誕生し、既存のウィーチャットアプリがプラットフォームとなることで、1つの開発で異なったシステムをまたがってサービスを展開できるようになった。