中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ)はネット音楽配信の「網易雲音楽(ネットイースクラウドミュージック)」に投資した。両社は音楽コンテンツやユーザーの共有、著作権などで戦略的な協力関係を構築する。

バイドゥはコンテンツの確保を急ぐ
バイドゥはコンテンツの確保を急ぐ
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 ネットイースクラウドミュージックは、中国ポータルサイト大手、網易の傘下企業。今回の融資額は合計6億ドルで、リードインベスターのバイドゥ(額は明らかになっていない)の他には米ジェネラル・アトランティック、中国の博裕資本(ボーユー・キャピタル)などからも投資を受けている。バイドゥは、今回の投資でネットイースクラウドミュージックの優良な音楽コンテンツを確保をする。

 バイドゥ系アプリや検索エンジンプラットフォーム、動画配信プラットフォームなどのあらゆるチャネルを通じて、バイドゥのユーザーに、より充実したネット音楽配信サービスを提供できるようになる。ネットイースクラウドミュージックは自社で権利を有する音楽コンテンツを持っており、バイドゥと共有する。

 ネットイースクラウドミュージックはバイドゥの持つハードウエア資源(画面付きスマートスピーカーの小度在家、シャオドゥザイジャなど)とAI(人工知能)技術を活用することができる。バイドゥは音声や画像を高い精度で認識するAI機器向けプラットフォーム「DuerOS」を手掛けており、そのプラットフォームに新しく音楽コンテンツを導入し、AIによるユーザーとの音声コミュニケーションを通じて音楽を流すといった手段を、ネットイースクラウドミュージックに提供する。

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