中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、AI(人工知能)人材の能力を把握する目安を確立する。社内エンジニアの等級を初級、中級、上級の3段階に分ける。ディープラーニング領域における人材育成コースの開設や、ディープラーニングに精通する講師を呼び、人材の育成に力を入れる。
認定試験や人材育成は中国ソフトウエア産業協会が発表する「ディープラーニングエンジニア能力評価基準」(以下、評価基準)に基づいて取り組む。
この評価基準では、多くの中国のソフトウエア関連の企業や大学教授、専門家の意見が取り入れられ、AIに携わる従業員や開発者に向けて作成されている。ディープラーニングに精通するエンジニアの能力は初級、中級、上級の3段階で評価され、専門知識や開発能力、業務への理解や実践能力などの評価項目から構成される。バイドゥの評価基準は、この評価項目を社内に取り入れたもの。
さらにバイドゥは、社内だけでなくAI業界に対してディープラーニングに関する勉強会や講義、アルゴリズムのコンペティションなどを積極的に開催し、AI人材の育成とAI産業の発展を推進する。

ディープラーニングのエンジニア認証について発表した関係者ら(北京、2018年10月10日)(バイドゥのサイトより)
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