中国ネット大手のアリババ集団は2018年7月4日、スマートシティを構築する上で基盤となるシステム「ETシティブレーン」に新たなAI(人工知能)機能「天擎(ティエンチン)」を追加したと発表した。これにより16時間の動画を1分で処理できるようになる。アリババはETシティブレーンを通してAI技術を都市の治安関係者に提供していく。

アリババのAI新機能はクラウドサービス「阿里雲」で活用の幅が広がる(アリババのサイトから引用)
アリババのAI新機能はクラウドサービス「阿里雲」で活用の幅が広がる(アリババのサイトから引用)

 アリババが追加したAI機能の天擎は、映像データを短時間でコンピューターの基本言語である2進法のデータに移し替える。ETシティブレーンが1日に受け取る道路などの映像データ量は1000億枚の画像データに相当し、人間が1人で対応した場合は100年かかるデータ量となる。

 映像データそのものはコンピューターで読み取ることはできず2進法データへの変換が必要で、天擎が変換のための機能として使われる。映像分析において、従来の1000倍の速度を実現し、16時間の動画を1分で処理できるとしている。

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