@Yam_eye・2018年01月23日 「自分のスタイル」というものを表現ではなく、着眼点や方法に求めたい。表現そのものは、もう少し自由に、なりゆきで。

 数年前、スタッフの1人に「しばらく新しいスタイルに挑戦していませんね」と言われたことがある。怖いこと言うなあと思ったのを、よく覚えている。

 デザインやアートを学ぶ学生が「自分のスタイルを持て」と指導された話はよく聞くが、私自身は自分のスタイルを1つに固めてしまわないようにいつも気をつけてきたつもりだった。しかしどうやら、他人から見ればかなり強く「山中俊治スタイル」というものがあるらしい。

 もちろん自覚がないわけでもないが、少なくとも駆け出しの頃は仕事のたびに過去の名作や先輩デザイナーの作品を参考にしながら、「次は○○風にやってみよう」などと意識してスタイルを変えてみていた。ミニマムにもゴシックにも、ライトにもダークにも、合理的にも耽美的にも、ともかくなんでもデザインできる人になりたかった。今思えば、自分の成長プロセスとしては悪くないアプローチだったように感じる。