@Yam_eye・2014年10月10日 プロジェクトへの自分の貢献度を%で示してもらって、チーム全員分を集計するとほとんどの場合100%を大きく超える。だから成果が高い評価を受けるようになってから貢献度について話し合うと、たいていひどいことになる。

2008年から始まった「美しい義足プロジェクト」のクレジットは、今では10人(団体名も含む)以上の名前が並んでいる
2008年から始まった「美しい義足プロジェクト」のクレジットは、今では10人(団体名も含む)以上の名前が並んでいる

 東京大学で私が担当する授業のいくつかは、グループワークを中心とした課題ベースの授業である。学生数名のチームが、問題発見のための調査からスタートし、ブレーンストーミング、メモやスケッチの交換、議論を経て何かアイデアの種を考案し、原理モデルをつくり、検証を重ねて具現化していく。そして最後にはプレゼンテーションをする。アイデアの出し方から発表の仕方までをコンパクトに学ぶ実践演習である。

 しかし、こうしたグループワーク演習の成績評価はなかなか難しい。アウトプットには明瞭な差があることが少なくないので、チームごとの成果の採点は可能だとしても、個人成績はどのように分配すればいいのか。最も貢献したのはアイデアを出した人なのか、それをうまく取りまとめた人なのか、議論全体をリードした人なのか。学生たちの様子はよく観察するよう心掛けてはいるが、個人の貢献度にまで目が届くような少人数の場合は別として、結局は出席数をベースに、高評価だったチームに一律加点するような採点方法になりがちだ。ただ、こうしたチーム内均等の評価方法では、実際には一部の学生に負担が偏っていることへの不満も少なくない。

 以前、成績には影響しないことを事前に伝えたうえで、授業調査として「貢献度」の自己評価を提出してもらったこともある。成果物の価値を100として、自分が供出した価値の割合を%で評価したものを出させた。さらには匿名性を担保しつつ、チーム内の他のメンバーの貢献度を採点し、提出してもらったこともある。

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