@Yam_eye・2019年05月11日 SpaceXが素晴らしいなと思うのは、こういう開発途中の純粋機能部品においても、公開されることを意識して、色彩はもちろん、質感や形状も可能な限り美しくデザインしてあること。日本の重工業系では、計画そのものにこういう予算が設定されない。

ドッキング中のCrew Dragon想像図。現時点では、カーゴユニットなしの与圧カプセルだけがISSに接続された運用事例はない
ドッキング中のCrew Dragon想像図。現時点では、カーゴユニットなしの与圧カプセルだけがISSに接続された運用事例はない

 先日、JAXAの公式Twitterアカウントが、1枚の写真を公開した。日本の補給用宇宙船「こうのとり」と、米SpaceXの有人宇宙機「Crew Dragon」が、同じタイミングで国際宇宙ステーション(ISS)に接続し、青い地球を背景に仲良く収まっているものだった。

 デザイナーである私には、その写真の中でCrew Dragonだけが、辺りの機材とは全く違う光を放っているように見えた。周囲の構造物は、複雑な機能ユニットの集合体である。膨大な量の円筒や直方体、それらをつなぐ大小の配管。しかしこの民間機だけは、柔らかいシルエットと、滑らかなグラデーションをまとっている。ISSからの照り返しを受けて、まるで水中の魚のようなふっくらとした印象を醸し出していた。

 この写真を見て、20年ほど前にNASDA(現JAXA)の技術者と懇談したときのことを思い出した。当時、ISSの日本ユニット「きぼう」を担当していた彼は、その設計コンセプトを詳細に話してくれた。素晴らしい講演の最後に、彼は次のような一言を付け加えた。

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