@Yam_eye・2016年03月10日 高性能の写真機の登場によって、肖像記録者としての画家は敗北したわけだけど、それによって人類は「表現する」ことの意味を再発見した。AI(人工知能)に出合うことによって、人が思考の営みをさらに高い段階に持っていくことを期待する。

02年に古田貴之博士と製作したmorph3。実は「高度な身体を与えることによってAIに実世界を体験学習させる」ことを目標に開発されたヒューマノイドロボットだった。残念ながら実世界学習は時間がかかりすぎるため、数年後には、膨大なデータを基にした深層学習が主流になった。未来予測は難しく、だからこそ楽しい。
02年に古田貴之博士と製作したmorph3。実は「高度な身体を与えることによってAIに実世界を体験学習させる」ことを目標に開発されたヒューマノイドロボットだった。残念ながら実世界学習は時間がかかりすぎるため、数年後には、膨大なデータを基にした深層学習が主流になった。未来予測は難しく、だからこそ楽しい。

 2020年になった。にもかかわらず、人類は火星にも行っていないし、車は空中を走り回ってもいない。自動翻訳機をつけて自由に外国語を話せるようになるのも、少し先のようだ。21世紀ってこんなもんだっけと思わないでもないが、一方で誰もが小さな板を持ち歩き、写真を撮りまくるような世界は誰も予想できなかった。未来予測はなかなか難しい。

 さて、人工知能はどうだろうか。20世紀には、コンピューターがある日突然、人類の制御を離れて、人を攻撃したり、人を支配下に置こうとしたりするSF小説がたくさん書かれた。しかし今のところ、AIはかなり実用的な道具として進化しているようだ。主に機械学習、あるいは深層学習と呼ばれる技術によって、音声認識や画像解析などの技術が飛躍的に向上し、幅広い分野で使われるようになっている。最近では創作らしきことさえ行うようになった。例えば、いかにも現実にいそうだが実在しない人物の顔写真を作ったり、あるいは過去の偉大な画家の新作のように見える絵を描いたり。この状況は小説の世界とは少し違うが、かなり未来的だと言える。

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