@Yam_eye・2011年11月08日 独創的な人は、ただ道を歩く姿もどこか他人と違う。自分が歩くことの意味や方法を真剣に考えたことがあり、誰もがやる方法を疑ってみたことがあるからだ。必要なときだけ独創的になれる人などいない。
落合陽一さんが、忙しい合間の食事としてレトルトカレーをストローで吸う姿が、少し前にテレビで紹介されて話題になった。実際に目の当たりにするとなかなか衝撃的だが、本人はいたって「合理的な選択」だと思っているようだ。効率的に栄養を取れるし、意外と美味しいんですよと。このエピソードは、彼の「常識にとらわれない」思考法を見事に表している。
独創的な仕事をする人がしばしば変な人に見えるのは、根源的な思考方法にオリジナリティーがあるからである。人は必要なときだけ都合よく独創的になれるものではない。「習慣だから」「みんなやってるから」という思考パターンを疑い、生活のあらゆる場面においてゼロから考え、自分が納得のいく方法を探す。そういうタイプの人間には、仕事の成果にも自然と独創性が宿る。
「誰もいない場所にいるだけで、能力は二流でも1番になれる」とチームラボの猪子寿之さんは言った。彼の言う「1番」は、おそらく序列順位の1番ではない。そもそも誰もいないのだから、順位そのものに意味がない。猪子さんはそういう場所に自分が立っていることを自覚していて、それが彼の仕事の独創性を支えている。
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