2021年10月30日、SBIアートオークションは、国内で初めて「NFTアート」を扱ったオークションを開催した。映像作品など8つのNFT作品が出品され、会場のほか、電話やネットで入札が相次いだ。現代美術家の「スプツニ子!」氏の作品は、落札予想価格を上回る730万円で落札された。今回は、NFTアートとは何かについて、弁護士の二木康晴氏に聞いた。

NFTとアートやゲームなどのデジタルコンテンツの結び付きが注目されている(写真/Shutterstock)
NFTとアートやゲームなどのデジタルコンテンツの結び付きが注目されている(写真/Shutterstock)

Q1 なぜ突然、NFTアートが騒がれ始めたのか。

A1 2021年3月11日、英競売大手クリスティーズで、デジタルアート作家の「Beeple」ことマイク・ウィンケルマン氏のNFTアート作品「Everydays-The First 5000 Days」が約6930万ドル(約75億円)で落札された。

 また、同月22日には、米ツイッターの創業者であるジャック・ドーシー氏が06年3月21日に投稿した初ツイートのNFTが、約291万ドル(約3億1000万円)で落札された。

 これらのオークションの結果は、取引金額が高額だったこともあり、世界的なニュースとなり、大きな注目を集めた。

Q2 そもそもNFTアートとは何か。

A2 NFTアートを理解する際には、「NFT(トークン)」と「デジタルアート作品」を分けて考えるとわかりやすい。

 まず、NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)とは、ブロックチェーン上で発行され、固有の値や属性を持った代替性のない唯一無二のトークンのことである。このトークンは、「name(名前)」、「description(説明)」、「image(画像の参照先URL)」などのメタデータを持っており、分散型台帳によって管理されているため、改ざんができないとされている。デジタルアート作品が、このようなトークンにひも付けられたものが、NFTアートである。

 具体的な発行プロセスは、次のようなイメージである。

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