※「最新マーケティングの教科書2019」(2019年1月9日発行)の記事を再構成
CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)は、個人情報を含めたデータのセキュアかつ一元的な格納、活用を可能とする。DDP(デバイス・データ・プラットフォーム)は、IoTデバイスからのデータをセキュアかつ一元的に格納、管理できるCDPとDDPの連携は、顧客体験の最適化を加速させるものとして期待されている。
顧客理解を望みながら、顧客データを有効に活用している企業は多くはない。一方、GAFAに代表されるデジタル・ディスラプター(破壊的イノベーター)は、顧客データの大規模な収集と分析、活用に基づくパーソナライズした体験を提供し既存市場の転換を加速させている。

CDPは、顧客データから顧客理解を深め、そのインサイトを企業のさまざまな分野に反映するためのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)。企業活動で生じるデータのサイロ化を解消し、個人情報を含めたデータのセキュアかつ一元的な格納、活用を可能とするデータ基盤と定義できる。似た概念としてDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)がある。DMPが広告、マーケティング施策のためのデータマネジメントツールなのに対し、CDPはより広範な企業活動を顧客データ起点で支援する。
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