※「最新マーケティングの教科書2019」(2019年1月9日発行)の記事を再構成
YouTubeやInstagram、TikTokで注目を集める人気者を活用したマーケティング手法。商品を撮った動画などを見てもらうだけでなく、ライフスタイルへの共感を視聴者に求めることも増えた。アンバサダーマーケティング、ファンマーケティングへと範囲が広がり、メッセージの訴求力が高まっている。
もともとは、企業が商品やブランドを売り出す際、ターゲット層に影響を与える人=「インフルエンサー」を見つけ、そこにアプローチすることで好意的なメッセージを広げる手法を指していた。Twitterなどのソーシャルメディアが普及した最近では、それらをプラットフォームと位置付け、その中で注目を集めるインフルエンサーを起用し、情報を効果的に拡散させていくマーケティングを指すようになっている。
よく知られているのが、動画投稿サイトのYouTube上で人気の高い投稿者、ユーチューバー(YouTuber)を起用した「ユーチューバータイアップ広告」だ。企業が自社商品やブランドの宣伝のためにユーチューバーに動画の制作を依頼するもので、2015年から日本でも急速に伸び始めた。
企業と動画投稿者のマッチングを図るサイト「アイコンキャスト」を運営するTHECOO(ザクー、東京・渋谷)が調査したユーチューバータイアップ広告の動画本数は15年以降に急増。日本でもInstagramが普及した15年から16年にかけて、Instagram上の人気者をインフルエンサーとして起用する動きが強まった。同じくTHECOOの調査では、Instagram上で広告主からスポンサードを受けてから投稿するスポンサード投稿の数は急増している。
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