※ムック『この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス 2018-19』掲載の記事を再構成
企業内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造するのがオープンイノベーションだ。米グーグルや米アップルは、異業種の企業が各々得意な業務を担うビジネスエコシステムの形成を進める。日本企業でも取り組みが広がるが、リスクを取る企業の姿勢など、いまだ多くの課題が残る。
オープンイノベーションが注目される契機となったのは、ヘンリー・チェスブロウによる著書『Open Innovation』(2003年)である。同書では、オープンイノベーションとは「企業内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造すること」とする。チェスブロウは、従来型のイノベーション(クローズドイノベーション)は、研究開発から商品化までの一連のプロセスを自社で行うものであったが、このような形態はもはや持続可能ではないとして、オープンイノベーションという新たなアプローチの必要性を説いた。
日本企業でも、2000年代後半以降に取り組みが増えた。専門部署や担当者を置いて積極的に外部との提携に取り組み、公的機関も多様な支援策をとる。
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