※ムック『この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス 2018-19』掲載の記事を再構成
ECに侵食され続けた実店舗だが、リテールテック(流通におけるテクノロジー活用)の中でもAI(人工知能)の活用で巻き返しを図る動きが始まっている。AIを利用して、顧客の行動を取得して分析。店舗のオペレーションや品ぞろえ、レコメンドに多面的に活用する。

米国のアマゾン・ドット・コムを代表とする国内外のネット小売企業(EC企業)による、従来型小売業に対する侵攻が始まっている。予測もできないような死角から突然市場に進出してお客を奪っていく“ディスラプター”とも呼べる破壊的イノベーターである。
この破壊的変化の時代を生き抜くには、寡占化とAIやITによる効率化が不可欠だという考えに至った。そこで、トライアルカンパニーが2018年2月14日に福岡市にオープンしたのが日本初と言えるスマートストア「スーパーセンタートライアル アイランドシティ店」だ。

AIやITの活用で実現を目指すのは顧客の購買体験の支援や向上だけではない。店舗マネジメント側の効率化におけるイノベーションにも活用していく。「顧客データのより高度な活用」「売り場や棚割りの状態管理」「顧客の店内行動可視化と販売促進への活用」に挑んでいる。
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