※ムック「この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス2018-19」掲載の記事を再構成

AI(人工知能)の開発が進んで期待が高まる一方、雇用や教育などにもたらす社会的影響への不安は大きい。AIの倫理には専門家倫理のほか、AI開発原則や社会への影響、倫理的に振る舞うAIの研究などがある。正義、公正などの基本的な価値や倫理の再構成が求められており、産学官民の関係者の共働が求められている。

 AIの倫理や価値に関する議論は、(1)研究者の倫理、(2)AIの研究開発や社会的影響に関する倫理、(3)倫理的に振る舞うAI技術開発の3つに大きく分類される(図1)。研究者の倫理とは研究者の行動規範であり、AI技術に限らず、学会や大学など組織単位で規定される。専門家の責任としては、例えば安全保障技術に関し、学会や大学に加えてIT企業においても関わり方が現在問われている。

図1 近年の主なAI・ロボットに関連する倫理と社会的な影響に関する報告書の一覧
図1 近年の主なAI・ロボットに関連する倫理と社会的な影響に関する報告書の一覧
主に2016年以降、各国政府だけではなく、学術団体や非営利団体・企業などがガイドラインや論点整理の報告書を公開している

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