筑波大学の准教授でありながら、ITを駆使したアート作品を生み出すメディアアーティストとして活躍する落合陽一氏。「現代の魔法使い」などと称され、テレビや雑誌、イベントに引っ張りだこだ。2018年5月14日から17日にかけて開催される広告イベント「Advertising Week Asia 2018」では基調講演を務める。落合氏自身を商品、あるいはブランドと考えれば、その露出量や認知度などの成果はマーケティング事例として興味深い。落合氏は自分自身のマーケティングやブランディングについて、どんな思考で取り組んでいるのか。エステー執行役でありエグゼクティブ・クリエイティブディレクターを務める鹿毛康司氏が深層に迫った。

鹿毛康司(以下、鹿毛) 今回、「Advertising Week Asia 2018」に登壇されますが、広告について語られるのでしょうか。
落合陽一氏(以下、落合) 2つあって、1つは全体の基調講演、もう1つは学生向けですね。学生向けではアート、デザイン、サイエンス、エンジニアリングという、視点の取り方の違い、作りこみも違う領域を、どう俯瞰して広告にどうプリコラージュする(寄せ集めて作る)かについて話そうと思っています。
鹿毛 これは、私みたいな古い人間にはチンプンカンな話ですね(笑)。そういう話は学生は分かるんでしょうか?
落合 集中力があれば大丈夫だと思います。集中力がなければ、ないなりに空気を読んで楽しんでもらおうと思っていますよ。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー