
未来学者が読む「トレンドの転換点」
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- 第4回
- 2018.06.21
未来学者が提案、来るトレンドを見極める「転ばぬ先の5つの質問」 未来は、完全にでき上がった形では訪れない。新たに出現した1つか2つのトレンドばかりに集中する組織は、大きな構図を見落とし、その結果、リスクとチャンスを見逃す。では未来のトレンドはどう予測すればいいのか? 断言するが、未来を予測する方法はない。弱いシグナル同士を結び付けるのに専念すべきだ。そのために、複数のトレンドに同時に注目しよう。思考を広げる5つの質問が助けになる。 -
- 第3回
- 2018.05.24
AIの創造性、クリエイティブ系の人たちこそ注目すべき 創造性は人間の本質ではなかったか? もはやそうではない。米大などの研究者グループが作ったアルゴリズムによる絵画は、人間が手掛けたものかどうか専門家は区別できなかった。音楽にしても、AIが作曲している例はすでにある。筆者が創設した組織フューチャー・トゥデイ・インスティテュートの研究では、数年内に、設計・デザインのさまざまな過程を自動化するAIツールがたくさん誕生すると予測している。 -
- 第2回
- 2018.05.11
顔認証は新たな“指紋” 取り換えできない顔を使う好機とリスク 未来学者で『シグナル 未来学者が教える予測の技術』の著者でもあるエイミー・ウェブ氏の連載2回目。顔認証技術は今や世界中で開発が進む。iPhone Xは顔でロック画面を解除できるし、中国では顔で開錠できる車もある。便利な半面、プライバシー侵害や大規模な監視社会につながるリスクもはらむ。米国ではすでに集団訴訟が起こりつつある。我々は「自身の目をしっかり見開き、この新しい世界にアプローチすべきだ」と同氏はいう。 -
- 2018.04.26
中国はAI時代の“OPEC” 不意を突かれる米国、チャンス逃す日本 未来学者としてフューチャー・トゥデイ・インスティテュートを創設し、『シグナル 未来学者が教える予測の技術』の著者であるエイミー・ウェブ氏が、今注目すべき世界のトレンドを伝える連載の第1回。ウェブ氏は中国のAI研究の勢いを指摘し、日本のAI研究の資金不足が続くと、「日本は人材と市場シェアを中国に奪われるだけでなく、兆しとして見えてきた絶大なチャンスも逃す」と指摘する。