NTTドコモは、携帯電話に並ぶ事業の柱を育てるため新規事業開発プロジェクトに取り組んでいる。そこでは、まず2030年におけるコミュニケーションのあり方を議論し、手触り感のある未来像を共有した。未来の社会を理解するため、演劇やイラストなどアート的な手法を活用した狙いをコンサルタントの佐宗邦威氏が解説する。

2030年のコミュニケーションスタイルをSalon型、Cross Border型、Local型、Community型に分類した
2030年のコミュニケーションスタイルをSalon型、Cross Border型、Local型、Community型に分類した
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 NTTドコモとのプロジェクトは、日本でオープンイノベーションによる新規事業が本格化するタイミングで始まりました。インタビューにある通り、笹原優子担当部長は、新規事業創出プログラムの運営に悩んでいました。そこで、自分たちが実現したい未来を定義することから始めました。これによって、社内はもちろん、社外ともサービスや事業を共創しやすくなると考えたからです。特に、笹原さんは、社内外と協力して新規事業を立ち上げ、成功させるには、「手触り感のある未来」像が欠かせないと考えていました。

 社内の複数部署を巻き込んで、未来像を模索する旅が始まりました。

今回のテーマ:共創によるビジョンデザインとアート的手法の導入

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