ブランドマネジメントを専門性で支援する横断マーケティング機能を持つ組織も少なくない。これらの部門と働く際には、何に気を配るべきか。その代表的な組織ともいえる、市場や消費者の調査部門について考察する。

ブランドマネジメントを行う際に、経営の最小単位としてブランドの利益責任を担うブランドチームと、それぞれの専門性でブランドの諸活動を支援するブランド横断的な機能が存在することはよくある。ブランドマネジメント制を敷いていない企業では、売り上げに直接影響を与えるマーケティング計画を立案・実行する組織と、専門性で間接的に支援する組織に分かれていることもある。
それらの専門組織は、市場や消費者の理解を進めたり、メディアプランを立てたり、パッケージのデザインを決めたり、店頭などの販促施策の立案や実行を担当したり、あるいはブランドのウェブサイトやデジタル施策の企画実行を請け負ったりする。ブランド横断的で、専門性の高い分野の活動を担当する。また、広告代理店、PR(広報)代理店、調査会社、デジタル代理店など、社外の組織に専門的な支援を求めることも少なくない。物理的に帰属先は異なっても、連携が強い外部組織は社内の横断組織と同様に強力な資源になる点は似ている。
ブランドの意図を共有するブリーフィング
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