ブランドマネジメント制では、経営の最小単位がブランドチームである。その中心でブランドを指揮するのがブランドマネジャーだ。ブランドマーケティング組織における最重要の要となる存在である。ブランドの競争力は、ブランドマネジャーに懸かっていると言っても過言ではない。音部大輔氏はブランドマネジャーだった当時、多くのマネジメントに諭されたことがある。

著者がブランドマネジャーだった頃、あることでマネジメントからよく諭された…… (C)fizkes/Shutterstock
著者がブランドマネジャーだった頃、あることでマネジメントからよく諭された…… (C)fizkes/Shutterstock

 ブランドマネジメント制を始めたのはP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)であるといわれているが、それは1931年5月13日に書かれた3ページの提案書に源流を求めることができる。N.H.マッケルロイ氏が書いた提案書がそれだ。彼は、その17年後にP&Gのプレジデントになり、さらに9年後には米国の国防長官になる。慧眼の洞察に基づく提案書には、「Brand Manager」ではなく「Brand Man」と書かれているが、その職責は現代のブランドマネジャーとほとんど変わらない。