「目的を明確にするのが大事」ということは分かっていても、効果的な目的を設定するのは意外と難しい。それに、ついつい目前の活動に熱中してしまうのもよくあることだろう。「とりあえず動く」前に、少し考えることで成功確率は上げられる。

考えることは重要な資源である
ある会社でマーケティングの責任者をしていたころに、インターンを受け入れたときの話から始めよう。
10種類のパッケージと中身を当てるゲーム
1週間のインターン期間が終了し、最後のイベントとして懇親会が開催された。5人ずつ6テーブルに分かれたインターン参加者の交流と会話を促すために、次のようなゲームを行った。若者に人気の清涼デオドラント商品の10種類のパッケージと、それぞれ中身の組み合わせを当てる、というものだ。10種類の液体が白い小さなボトルに入れられ、10種類の名称とパッケージが写ったラインアップの写真が各テーブルに配られた。
ルールは簡単、一番たくさんの正解を当てたチームの勝ちである。賞品に、マーケティングの推薦図書がもらえるのでできれば勝ちたいけれど、強く執着するほどのものでもない。懇親会の出し物だから、盛り上がればいいのだ。
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