マーケティングコンサルタントの音部大輔氏が毎回、新たなマーケティング視点を提示する連載。今回からはマーケティング「戦略」の考え方について掘り下げていく。そもそも戦略とは何だろうか、あなたの会社にマーケティング戦略は存在するだろうか?

 いざ戦略を立てるとなると、さまざまな方法や手続きが存在する印象があるが、実践的には、気にすべき要素は「目的」と「資源」に集約される。戦略とは、「目的達成のための資源利用の指針」と解釈すると、その立案、実行、改善においても理解しやすい。組織全体に戦略の考え方を浸透させる際にも、構成要素が少なく簡潔な考え方であると、共通言語として組織全体が有機的に協働しやすくなる。

 このシンプルな定義は、マーケティング戦略立案から組織構築の方針策定に至るまで、汎用的に使えるだろう。習得するとブランドのマーケティング諸活動がお互いに整合性を高め、効率的になっていく。結果的に、より高い目的達成を効率的に実現する実行計画につながる。

「目的は何ですか?」と聞くと気まずい?

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