約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。今回は、45~49歳男女が好むアニメ・漫画を調査した。この層は、バブル経済の崩壊や就職氷河期に直面しながら成長した。昭和の時代の懐かしいアニメ・漫画を記憶に強く残している。特に好きなのは、男性なら「ガンダムシリーズ」、女性なら「ドラゴンボールシリーズ」だ。

 マクロミル ブランドデータバンクが3万1130人を対象に実施した最新の調査結果(2022年1月実施)から、45~49歳男女の「好きなアニメ・漫画」に着目。10~60代までの男女全体や男性全体、女性全体のデータと比較しながら、45~49歳の男女が好むアニメ・漫画を分析した。

 調査時に45~49歳の人々はほぼ1972~76年生まれで、団塊ジュニア、ポスト団塊ジュニアと呼ばれる世代の人々だ。昭和の終わりから平成にかけて成長し、10代後半から成人直前に91年のバブル崩壊に直面。子供時代にはバブル景気、その後は不況や就職氷河期に多大な影響を受けながら生きてきた。

トップ10の半数が「ジャンプ」作品

●好きなアニメ・漫画ベスト20
●好きなアニメ・漫画ベスト20

 10~60代男女の全体ランキングを見ると、1位は「鬼滅の刃」となった。2位「ONE PIECE」の約2倍のポイントを獲得し、絶大と言っていいほどの人気を誇る。鬼滅の刃は、「週刊少年ジャンプ」で2016~20年まで連載した漫画で、19年にアニメ化されて大ヒット作品となった。

 2位ONE PIECEも週刊少年ジャンプの連載作品だ。1997年から現在も連載が続いている。3位「名探偵コナン」もまた、今も連載が続く長寿作品。94年に「週刊少年サンデー」で連載を開始し、これまでに単行本を101巻出している。

 4位「呪術廻戦」は、比較的最近の作品で、2018年から今も週刊少年ジャンプで連載中。ほかにも、5位「ドラゴンボールシリーズ」や9位「SLAM DUNK」など、トップ10の半数を週刊少年ジャンプの連載作品が占めている。どの漫画もアニメ化され、ヒット作品に成長している。ジャンプ作品の三大原則ともいわれる「友情・努力・勝利」を備えた作品は、今も多くの人々に愛されている。

 45~49歳男性ランキングの1位は全体と同じ鬼滅の刃となった。Brand Mapを見ると平均を示すラインよりも右寄りで、この層が特に好む作品であると分かる。そのほか、この層が特に好む作品は、2位「ガンダムシリーズ」、9位「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」、10位「キングダム」だ。8位「名探偵コナン」はこの層が特に好む作品ではない。

45~49歳男性は「ガンダムシリーズ」

 ガンダムシリーズの出発点となった「機動戦士ガンダム」は1979年に放送開始。その後、映画三部作や85年放送開始の「機動戦士Zガンダム」、86年の「機動戦士ガンダムZZ」などシリーズ作品を重ねるとともにファンを獲得してきた。

 ジョジョの奇妙な冒険シリーズは、86年に週刊少年ジャンプで連載開始。2012年からテレビアニメ化された。

 週刊少年ジャンプ連載作品の11位「北斗の拳」や15位「キン肉マンシリーズ」、16位「マクロスシリーズ」はこの層が特に好む作品。どれも1980年代に誕生した作品で、小さい頃に触れたアニメ・漫画への愛着を強く引きずっている。

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