世帯年収800万円以上の50~54歳の女性専業主婦。平均世帯年収は1130万円で、全体平均の2倍以上となっている。暮らしに余裕がありそうな女性たちは、どんなブランドを好むだろうか。

50~54歳×女性専業主婦×世帯年収800万円以上 (イラスト/木山綾子)
(イラスト/木山綾子)
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 マクロミル ブランドデータバンクの最新の調査結果(2021年7月実施)から、50~54歳の女性専業主婦で、世帯年収800万円以上の人々のデータに着目した。

 調査結果によると、50~54歳の専業主婦は、10~60代までの男女全体3万1197人のうち462人で、そのうち世帯年収800万円以上と答えたのは117人だった。この117人は専業主婦なので平均個人年収こそ0万円となっているが、平均世帯年収は1130万円もある。これは、全体平均(492万円)や同世代である50~54歳女性の平均(501万円)より2倍以上高くなっている。この層の女性たちは、家計にも時間にもゆとりがありそうだ。

同世代女性より5000円多く使える

 50~54歳で世帯年収800万円以上の女性専業主婦の平均小遣いは月2万8427円。月に自由に使える金額は、男女全体より1000円ほど低いが、同世代女性の月2万3683円より5000円ほど高くなっている。

 調査時点で50~54歳の女性は、20歳前後で1986~91年のバブル景気を経験し、バブル崩壊後の不況も体験するなど、若い頃に好景気と不景気を目の当たりにした。

 この世代の女性の価値観を見ると、10~60代までの女性全体と比較し、「周囲の人と比べて、自分が浮いていないかいつも気になる」や「物事は完璧にやりとげないと気が済まない方だ」が低くなっており、楽観的と言える。「商品の評判や口コミをチェックしてから買い物をすることが多い」も低くなっており、楽観的な性格は、自分に自信を持っていることの表れとも言えそうだ。ここに、バブルと不況を立て続けに味わった世代らしいたくましさが感じられる。

 「国産よりも、海外のものに憧れる」や「海外で働いたり、生活したりすることに関心を持っている」も低く、海外への関心はあまりないようだ。そんな世代の女性で世帯年収800万円以上の人々は、いったいどんなブランドを好むのだろうか。

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