約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。今回は、個人年収300万円以上の、20~24歳の男性会社員が好むブランドを見ていく。調査結果からは、価格だけでなく品質やブランド背景も含めて、気に入ったものを自信を持って選ぶ。そんな働くZ世代の姿が浮かび上がる。
マクロミル ブランドデータバンクが約3万3000人に実施した最新の調査結果(2021年1月実施)から、20~24歳の男性会社員で個人年収300万円以上の人々に着目した。現在20~24歳のこの層は、ほぼ1996~2000年に生まれたZ世代の男性たちとなる。
この層の平均個人年収は385万円。全体平均よりも5万円ほど低くなっている。しかし、この層の毎月の小遣いは5万円弱で、全体平均より約1万9000円も高い。若くても、毎月使える金額はそこそこ多いのだ。ちなみに世帯年収は、10~60代までの男女全体平均よりもやや高い程度である。
この層は86.7%が未婚で、37.1%が親と同居している。18.9%が毎月10万円以上の貯蓄をしている。価値観に関する調査では、「新商品が出ると情報をチェックせずにはいられない」や「次から次へと欲しいものが出てきて困る」のスコアが高く、購買意欲も備えている。会社員として働き、お金にゆとりがあるZ世代男性たち──彼らが好きなブランドを調べた。
同世代よりも「ブランド好き」
好きなブランドトップ3を見ると、服は1位「ユニクロ」、2位「ジーユー」、3位「ナイキ」となった。バッグは1位が「ザ・ノース・フェイス」と「コーチ」、3位「グッチ」だ。この層の調査結果と、同世代である20~24歳の男性全体の調査結果を比較すると、コーチとグッチがこの層が特に好むブランド。ザ・ノース・フェイスは首位ではあるが、この世代の男性が好むスタンダードなブランドと言える。
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