約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。今回は1950年代前半生まれで、もうすぐ70歳の男性たちのうち、世帯年収1000万円以上の層の好きなブランドや価値観を調査した。

(イラスト/木山綾子)
(イラスト/木山綾子)

 マクロミル ブランドデータバンクが国内の消費者約3万2000人に実施した調査結果(2020年6月)から、65~69歳で世帯年収1000万円以上と答えた男性のデータを抽出した。彼らの平均世帯年収は1446万円で、1万5922人いる男性全体(10~60代)の平均世帯年収615万円よりも831万円高くなっている。平均個人年収は960万円で、男性全体の420万円の約2.3倍。平均小遣いは月9万2122円で、男性全体の月3万7229円の約2.5倍と圧倒的に多い。

 65~69歳の男性1493人のうち、世帯年収1000万円以上はわずか157人。同世代の10%ほどしかいない“裕福な前期高齢者”の嗜好に迫った。

働き、動き、飲む高齢者たち

 65~69歳で世帯年収1000万円以上の男性の職業トップ3を見ると、1位「会社員」28.7%、2位「経営者・役員」27.4%、3位「無職」14.6%となっている。157人のうち、84.8%が60代後半になっても働いているのだ。65~69歳の男性全体の職業は、1位無職43.7%、2位会社員18.4%、3位「パート・アルバイト」12.9%となっているのと対照的だ。

 65~69歳で世帯年収1000万円以上の男性の趣味トップ3は、1位「国内旅行」56.7%、2位「スポーツ」37.0%、3位「お酒」35.0%だ。対して、65~69歳の男性全体の趣味は、1位国内旅行42.7%、2位「映画鑑賞」30.2%、3位「インターネット」26.7%。どちらも国内旅行が1位だが、スコアには14ポイントもの差がある。65~69歳で世帯年収1000万円以上の男性は、よく働くだけでなく、よく動き、よく飲む、アクティブなシニアだ。

 彼らの価値観を見ると、「体を動かすのが好きだ」が51.6%、「誰とでもすぐにうちとけることができる」が37.6%、「お金をかけるならモノよりも、記憶や思い出に残るイベントのほうが有用だと思う」が35.7%となっている。どれも同世代の男性全体より高いスコアとなっており、彼らのアクティブさの裏付けになっている。

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