約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。今回の対象は世帯年収1000万円以上の25~29歳男性だ。大半が未婚で実家暮らし。約半数が月5万円以上を貯蓄する彼らの好むブランドや価値観とは。

25~29歳×男性×世帯年収1000万円以上(イラスト/木山綾子)
(イラスト/木山綾子)

 マクロミル ブランドデータバンクが国内の消費者約3万2000人に実施した調査結果(2019年12月)から、25~29歳で世帯年収1000万円以上の男性のデータを抽出。25~29歳の男性1518人のうち、世帯年収1000万円以上は183人。この世代の10%ほどしかいない、お金に余裕がある20代後半の男性たちの、好きなブランドや価値観を調査した。

 彼らの平均世帯年収は1323.4万円。1万5656人いる男性全体(10~60代)の平均世帯年収616.4万円より、707万円も高い。一方、平均個人年収は403.7万円で、男性全体の420.6万円と比べて低い。平均小遣いは月5万6264円で、男性全体の月3万6800円より2万円ほど高くなっている。

 25~29歳で世帯年収1000万円以上の男性の既婚率は17.5%で、81.4%が両親と暮らし、44.8%が月5万円以上貯蓄をしている。つまり、彼らの多くは比較的裕福な実家に暮らす独身男性だ。個人年収はそれほど高くはないものの、家賃はかからず、小遣いには困らない。

スキンケアに積極的な彼ら

 若い世代は、スキンケアに気を使う。彼らの中で、「店頭での化粧品の購入」を「しない」と答えたのは53.0%。この数字は、同世代男性の65.7%、男性全体の72.1%よりも低くなっており、店頭で化粧品を買うことに抵抗感が低い。

 スキンケアの価値観を見ると、「きれいな肌を手に入れるためなら、どんなことでも試したい」20.8%、「自分の肌質に合う」20.2%、「安全性」19.7%の数字が高くなっている。しかし、ずば抜けて高かったのは、「スキンケアはできるだけシンプルにしたい」48.6%で、手間はそこまでかけたくない。男性スキンケアは1位「メンズビオレ」、2位「ギャツビー」、3位「DHCMEN」となった。

25~29歳×男性×世帯年収1000万円以上の人々が好むブランド(左から1位、2位、3位)
25~29歳×男性×世帯年収1000万円以上の人々が好むブランド(左から1位、2位、3位)

日本ブランドがけっこう好き

 服は、1位「ユニクロ」、2位「ビームス」、3位「ジーユー」だ。ユニクロとジーユーはどの世代でも人気だが、ビームスは若い世代特有の人気ブランドだ。

 バッグは、1位「コーチ」、2位「ポーター」、3位「ザ・ノース・フェイス」と続き、財布は、1位「ルイ・ヴィトン」、2位「コーチ」、3位「ポール・スミス」と続く。コーチやルイ・ヴィトンが1位になるところに、お金周りのゆとりが表れる。

 腕時計は、1位「セイコー」、2位「カシオ」、3位「シチズン」と国産ブランドが並び、安価なカシオよりもセイコーが人気だ。服のビームスやバッグのポーターを含めて、安心感のある日本ブランドが支持を集めた。

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