約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。今回の対象は1960年代に生まれた55~59歳の女性で、個人年収400万円以上。還暦を目前に控えた今もお金を稼ぐ“アラカン”層の好きなブランドは?

55~59歳×女性×個人年収400万円以上
(イラスト/木山綾子)

 3万人を超える調査対象者を擁するマクロミル ブランドデータバンク。今回は、2019年6月に実施した調査結果から、55~59歳で個人年収400万円以上の女性のデータに着目。この世代の女性が好むブランドのトップ3を、ジャンルごとにピックアップした。

 55~59歳の女性は、1961~65年生まれ。幼少期に高度経済成長の最盛期を経験し、24~28歳で平成元年(89年)、54~58歳で令和元年(2019年)を迎え、3つの時代を生き抜いている。現在は、働いていれば定年を視野に入れ、老後の人生設計が現実味を帯び始める。還暦を目前に控えた「アラカン」世代だ。

小遣いは毎月6万3500円

 調査対象になった55~59歳の女性1468人のうち、個人年収400万円以上は148人。平均世帯年収は986万円、平均個人年収は604万円で、平均の小遣い(月額)は6万3500円。どれも全体平均を大きく上回る。

 このうち13人が世帯年収2000万円以上で、39人が平均小遣い(月額)10万円以上、41人が月の貯蓄額10万円以上と答えた。どの数字からも、余裕たっぷりの懐事情がうかがえる。

 55~59歳の女性で個人年収400万円未満の1320人の平均小遣い(月額)は2万2756円。483人が個人年収0円で、専業主婦と思われる。個人年収400万円以上とそれ未満では、生活や消費行動は大きく異なりそうだ。

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