約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。高齢者が愛用するのは、どんなクルマか。燃費に優れたハイブリッドカーが支持を集める中、65~69歳男女の人気モデルと、好みの傾向に迫った。
マクロミル ブランドデータバンクが約3万人に対して、2019年6月に実施した最新の調査結果から、65~69歳男女の「持っているクルマ」のデータに着目。全世代の男女のデータと比較しながら、シニアが好む自動車を調査した。
現在65~69歳の人々は、1950~55年に生まれたポスト団塊の世代。64年の東京オリンピックを小中学生で経験し、半世紀以上が経過した今年、再び東京オリンピック・パラリンピックを迎える。
64年発売の車種には、聖火搬送車にも使われたトヨタ自動車「クラウンエイト」や日産自動車「スカイライン2000GT」、ホンダ「S600」がある。対して2020年大会では、選手らの移動をサポートするEVが登場。今夏は、高速道路などの一定条件下で自動走行が可能な「レベル3」の自動運転カーが発売見込みとなっている。現在65~69歳の人々を取り巻くクルマは、この半世紀で大きな変化を遂げてきた。
小型車も軽もミニバンも人気
全世代男女のランキングを見ると、1位トヨタ「プリウス(ハイブリッド)」、2位ホンダ「フィット」、3位トヨタ「アクア(ハイブリッド)」となった。1位と3位がハイブリッドカー、2位は小型車が選ばれた。4位スズキ「ワゴンR」と5位ダイハツ工業「ムーヴ」は軽自動車だ(以下にランキング20位までの表を掲載)。
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