約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る連載企画。30代前半の男性で既に世帯年収1000万円以上という層を見ていく。30代前半男性のわずか10%ほどの限られた層だが、彼らの価値観、嗜好はごくごく“平凡”。だが、そこにこそ、新市場開拓のヒントが隠れている。

(イラスト/木山綾子)
(イラスト/木山綾子)

 今回は、ブランドデータバンクが国内の消費者約3万2000人に対して実施した調査結果(2018年12月)から、30~34歳の男性で、世帯年収が1000万円以上の層をピックアップ。彼らの平均世帯年収は1344万円で、15~69歳の男性の平均世帯年収613.5万円の倍以上になっている。

 この層の金にまつわる数値は、どこを取っても高い。平均個人年収は650万円で、小遣いは毎月7万6400円。15~69歳の男性の平均個人年収は424万円で、小遣いの平均は月3万6200円だ。世帯年収も個人で使える小遣いも、男性全体の平均の倍以上となっている。

 ちなみに、同世代の30~34歳の男性の平均世帯年収は573万円で、平均個人年収は355万円、小遣い平均は3万5300円。男性全体の平均を下回っている。

 気になったので、彼らのプロフィルをもう少し詳しく見てみることにした。この層の月の小遣いの平均は7万6400円だが、10万円以上という回答が3割ほどある。夫婦で子供1人という3人暮らしが最も多く、40%が週に1回以上外食をしている。住居形態は、46.6%が持ち家一戸建て(注文)で、このスコアは男性全体の37.4%よりも高い。金融保有資産(世帯)は、7.5%が1億円以上という回答だ。

 この層は、30~34歳の男性1365人中148人。同世代に約10%しか存在しない“30代前半のお金持ち”の好みを調べた。

金持ちなのに安さと実用性

※30~34歳×男性×世帯年収1000万円以上の人々が好むブランド(左から1位、2位、3位)
※30~34歳×男性×世帯年収1000万円以上の人々が好むブランド(左から1位、2位、3位)
*の写真は各メーカーのホームページから

 30~34歳は、1980年代後半生まれ。2000年前後に10代前半を迎え、10年前後に20代前半を過ごした。10代前半だった00年前後は、ユニクロのフリースが大ヒットした時期だ。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>