※日経トレンディ 2020年5月号の記事を再構成
多数の定番に加えて、新商品が続々と登場する群雄割拠のスナック菓子市場。そんな中、急伸するのが、カルビーの「ポテトチップスギザギザ」だ。2020年2月における前年同月比のシェア上昇率ランキングでは、競合を押しのけトップに。ギザギザがブレイクした理由を探った。
競合ひしめくスナック菓子市場にあって、絶好調なのが「ポテトチップスギザギザ」(カルビー)。スーパーマーケットのPOSデータで見ると、2020年2月の売り上げは前年同月比で4倍以上に急伸している(True Data調べ)。
原動力が、毎年季節ごとに出す「季節限定定番」戦略だ。一般的に、限定商品は話題喚起に走るあまり、奇抜な味になりがち。ギザギザも以前は斬新な味が多かった。だが、「スーパーの主要顧客は女性。奇抜さより安心で手に取りやすい商品のニーズが強い」(カルビーマーケティング本部の篠谷佳菜子氏)。そこでたどり着いたのが、季節限定定番だ。代表格が梅の開花時期に発売する梅味系商品。毎年少しずつ味を変え、特別感がありながら程よい王道感が受けた。
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